ねこちゃんの便秘

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ねこちゃんも人間と同じように便秘しますので
病態、症状、原因をまとめました。

病気を自己診断しないで、獣医さんに飼い猫の症状を
説明するときの参考にしてください。

①ねこちゃんの便秘の病態と症状

ねこちゃんの便秘は、腸の中に便がたまって、
長いこと排出することができない状態を言います。

2日以上うんちをしないときは便秘を疑いましょう。

毎日ねこちゃんが一日何回うんちをしたのかを記録しておきます。

1日排便しないとしても、2日間排便しないというのは異常です。

毎日、排便日誌をつけていれば、こうした便秘の兆候にも
すぐに気づくことができるます。

マッサージなどして日常的に猫の体に触れておくことも重要です。

腸の中に便がたまってくると、左の下腹部が
ゴツゴツとした手触りになりますので、
「うんちがたまっているな」とすぐに気付くことができます。

ねこちゃんの便秘の主な症状です。

トイレで踏ん張るけれども、なかなか便が出てこない状態のことを、
医学的に「しぶり腹」と言います。

◎猫の便秘の主症状

●便を出そうとするが出ない(しぶり腹)
●コロコロした少量の便
●絞り出したような細長い便
●左下腹部にコリコリとしたふくらみ
●腹部へのタッチを嫌がる
●1日に何度もトイレへ行く
●食欲不振
●嘔吐
●奇異性下痢

※奇異性下痢

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奇異性下痢(きいせいげり)とは、
便秘の一症状として水分量の多い便を出すことです。

腸内の水分や粘液が、カチカチに固まった内容物の
隙間を通り越して排出されるためにこのような現象が起こります。

※猫砂の上に、醤油を垂らしたように500円玉くらいの
粘液が見られる場合は注意です。

②ねこちゃんの便秘の原因

ねこちゃんの便秘の原因は、以下のようなものが考えられます。

予防できそうなものはあらかじめ原因を取り除いておきましょう。

●便が硬い

体は正常だけれども、腸の中の便が硬すぎるために通過できない状態です。

水分摂取不足、被毛の取り込みによる毛球症、骨や異物などの誤飲などが考えられます

●排便時の痛み

体は正常だけれども、痛みがあるために排便できない状態です。

肛門や直腸の狭窄(通り道が狭くなること)、肛門周辺の傷や肛門嚢炎、
直腸内の異物、骨盤や後足の骨折、腫瘍、脱肛などが考えられます。

●蠕動の低下

結腸の自律的な動きである蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱まり、
内容物をスムーズに移動できない状態です。

老齢による筋力不足、巨大結腸症、繊維質不足、低カリウム血症、
低カルシウム血症、甲状腺機能低下症、馬尾症候群
(しっぽ引っ張り外傷)などが考えられます。

●結腸の閉塞
 
便を通過させる結腸の中に障壁があり、便通がブロックされた状態です。
腫瘍、ポリープ、会陰ヘルニア、直腸憩室などが考えられます。

●薬剤

ある種の薬が便秘を誘発した状態で、「医原性便秘」とも呼ばれます。
鎮痛剤、硫酸バリウム、ス クラルファート、抗コリン剤、抗ヒスタミン剤、
制酸剤、利尿剤などが考えられます。

●ストレス

何かの精神的なストレスが便秘を招いた状態です。具体的には、環境の変化、
トイレの変更、悪天候、トイレ内での不愉快な出来事などが考えられます。 

●遺伝

短いしっぽを特徴としている品種は、
やや高い確率で仙骨や尾骨の先天的奇形が発生します。
ですので骨盤周辺の神経系に不具合が生じ、便秘を誘発することがあります。

③ねこちゃんの便秘の治療

ねこちゃんの便秘の治療法は、糞便の長期停滞によっておこる難治性の
「重症便秘」以外はおおむね48時間以内に症状が好転します。

●基礎疾患の治療

違う疾病によって便秘が起きているている場合は、
まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。

●ストレス管理

腸の蠕動運動をつかさどっている自律神経系は、
容易にストレスの影響を受けて機能不全に陥ります。

ストレスチェックなどを参考に、ねこちゃんにとって居心地の良い
状態にしてあげることも大事です。

マッサージには、副交感神経を優位にしてねこちゃんを
リラックスさせる効果があります。

副交感神経は腸管の蠕動運動を促進しますので、
便秘の改善になっていくでしょう。 

●輸液

ねこちゃんが脱水症状に陥らないよう、
点滴や皮下注射によって輸液を行います。

●浣腸

体重1kg当たり5~10mlの温水(生理食塩水)を注入して便を柔らかくし、
指や手で押すことによって結腸内の内容物を強制的に排出します。

ですので、自己判断で人間用の浣腸を用いることは
大変危険ですので辞めましょう。

●下剤

動物用の下剤を用いて排便を促します。

具体的にはワセリン、パラフィン、多糖類、
マグネシウム塩類、ビサコディル、センナ、ヒマシ脂などです。

セロトニン作動薬で蠕動運動を強制的に促進することもあります。

●食餌療法

腸の蠕動運動低下が原因であるときは、食餌中の食物繊維量を
増やしてあげると、症状が軽減されることがあります。

繊維の摂取によって便の体積が増し、結腸の巨大化を招く
可能性もありますので、適量を守るようにしましょう。

猫ちゃんの便秘には注意して、おかしいなと思ったときは、
獣医さんに連れて行きましょう(^^♪